美容師日記 走る美容師

山を走っている美容師のぼやき

山に入るということ

「登りたい山が登れる山か?」

 

ヤマケイ新書 山岳遭難は自分ごと

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個人的には「山」をどんなスタイルだろうが個人の自由であり本人が楽しめればいいと思っている。 

 

楽しむ為にどれだけ『りスク管理』をするか?それに尽きると思う。

 

トレラン、クライミング、ハイク、沢登り、山菜採りなど、山のフィールドに入る以上

最低限の知識、登山届け、その山域の地図、体力、ルール、マナー、装備、道具が必要。

 

極端な話、ゴルフをラウンドするには服装などルールやマナーなど最低限必要な知識、道具などがありとりあえずボールを打てばいいわけではない。

 

山も同じ。

 

山は誰でも入れるし敷居は高くないが学校では教えてくれないので山に入る入りたいなら自ら学ぶ必要がある。

 

高尾山など観光地化していて手ぶらで行ける山もあるが、ケーブルカーなどが営業している時間に限ると思う。

営業時間を終えた高尾山はそれなりにリスクが伴う。

まぁ登山者数からしたら圧倒的に遭難事故などは少ないが…

(高尾山は登山者数でギネス認定されている。年間約270万人)

それでも滑落死亡事故等は過去起きている。

 

稲荷山尾根など時々、スマホのライトだけで日暮れ時に登ってる方がいるが…

 

それなりに遭難や怪我のリスクが高くなる。

 

山でも普段の生活でも命のリスクがある場合、どれだけリスクヘッジできるか?

それを常に考える必要があり、天候、自分の経験、体力、山で出来る事をなるべく把握して、リスクヘッジし無事下山できる確率上げるように行動を優先するのが基本的な考え方だと思う。

無論それにリスクというスリルがあるからこそ山は魅力的だけど。

 

個人的な感覚だけどトレランをしている方は経験値が増えれば増えるほど、意外とリスクヘッジに疎くなる傾向がある。

 

SNSなどで雨具なくてびしょ濡れ♡みたいなトレラン系の方をみると本当にいつかヤバイ状況に陥る可能性が高いと思う…

山では衣類が濡れているだけでそれなりリスクが上がる。

森林限界を超えても、12時間程度なら止まらない限り、行動中はあまりそれを意識するこもないし季節によるが真冬でもない限りあんまり寒い思いはしない。

 

トレイルランナーでダウンを持っていく方が少ないと感じるが森林限界より上の稜線ルートがある場合、ダウン、フリース等の保温着は必須装備となる。

早く安全地帯に降りるからなるべく軽量でって考え方の人もいるけど、

それは勘違い。 

 

トレイルランナーで元々登山から始めた方は圧倒的に少ないと感じおり、

ランニング→トレランって方が多く、ロードの延長にトレランがある場合が多く、フル3時間で走れるから、ウルトラ何本も完走してるから基礎体力ありはじめから国内のトレールはほぼ難なく行けちゃうので勘違いしやすい。

経験者のレベルも様々で、SNSなどのグループで行くときは注意が必要な場合がある。

ハセツネのマーシャルやってようが何キロ走れても基本的に他人の救助などは出来ないのが現実…

 レースでレギュレーションがあるのはコース上を安全に通過する為に、また何か行動不能になった際レスキューされるまで命を守る為に設計されている。

それなのに、個人のトレランとなるとありえないぐらい装備を削ってると思う...

 

集団で山に入るとリスクは軽減された様に感じるがリスクは変わらない。

中には人任せで入る山やルートもわからないどこから入ってどこに下りるかもわからない、当然エスケープもわからないなんてのも聞いたことがある...

もちろん登山届けも出さない…

 怖すぎる...

 

たまにレース中でも集団ロストして関門に間に合わなくて運営にクレームする選手がいるけど、分岐の矢印が逆とかで運営側にミスがあるならわかるけどただのロスト

自己責任!!!

当たり前だろ!!!

 

 

そーいえば確か今年、奥多摩で2年前に単独遭難、行方不明になった方が先日白骨化されて見つかったっけ。

明日は我が身と思って山に入る覚悟が必要。

 

最近は裾も広がり、トレランをやりたくて登山、ランニングすら未経験の方がトレランから入ったり…

いい事ではあるけど…

 

どんな動機でも山に入るならリスクがある事を考えてほしい。

 

最低限の装備

登山届け、水、食料、雨具、地図、携帯

※個人的な見解であり参考程度に