仙涯嶺
気がついたら一周忌もとうに過ぎてた。
去年の9月雪が降る前に行きたかった仙涯嶺。
年1ぐらいでまっち先生とのオーバーナイト山行今回は初中央アルプスへ。
初めて行く山域。
仕事後関越、圏央道、中央道300k越えのドライブでヘトヘトになりながら伊那降りて下道60kmとかまじ遠い...
(上高地の方が近いよこれ…)
よくまぁこんな人里離れた山域に厳冬期に行ったもんだ…
中アを縦走か周回したいとの要望で伊奈川ダムアプローチ。
雨女マッチはさすが神がかっていてスタートはしっかり雨。
予報では荒れるし止む気配なーし。
夜明けを待たず真っ暗闇の中スタート
トレールに入ってすぐに熊笹が生茂る箇所で滑落...
台風で道が落ちていたらしく迂回道で滑り落ちた。
なんとか笹に捕まったので大事には至らず目が覚めた..
幸先悪し。
可愛い名前の『おこじょ平』
越百木屋のトイレ、土足厳禁で超綺麗だった
所々台風の影響で崩落している
越百山近くまで行くとそこからは吹き曝しの稜線
稜線の爽やかな風と雨で寒いし顔が痛い...まじさみぃ..
なんだかんだ2600m越えてるのでエスケープも少ないし山小屋ないしまじで気が抜けないエリア。
遥々来たのに真白白でガスガス...
とりあえずさらに雨風強まり寒かったので上下レインジャケ装着して走る。
天気よかったら気持ちいい稜線だと思う。
雲が走る走る
あれれ...
段々と雲が少なくなってきた
千涯嶺(せんがいれい)到着。
あれますっかり天気回復。
どんどん明るくなり
絶景の稜線が!!
あらら、どんどん見えるように
中央アもなかなかかっこいいね
空木岳(うつぎだけ)方面かっちょいいーー!
徐々に岩場へと変わる
よく厳冬期にきたなと思うほど...
かっちょいい岩がたくさん
写真じゃ伝わらないけどかなりの斜度...
雪がついてたらワンミスでアウトかな...
100mは落ちると思う。
周りはかっこいい岩だらけ。
姉さんどうか安らかに。
当時は2月厳冬期で雨からの雪でつるつるカチカチだったと事。
同じタイミング同じエリアでK2サミッターも滑落事故で亡くなった。
前後に入山していたパーティーも滑落。
想像しただけでも相当厳しい山だったと思う。
長野の中アで遭難相次ぐ 3人死亡、登山道が凍結 - 産経ニュース
お互い涙流してしんみりするかと思いきや、南駒へ
ななかまど
タフなコースで厳冬期来たくない...
シングルアックスで行けるけど、安全面を考えたらダブルになるかな。
オーバヘッドのハイマツ帯藪漕ぎ。
人があまり入らないマイナールートだからハイマツがハンパない...
数メートル先の人間が見えないほど密林ハイマツ。
また雨風強くなりハイマツのおかげでびしょ濡れ
眠いしハイマツでボロボロになりながらなんとか樹林帯へ。このルートまじなげぇ...
4合目まで気が遠くなる程長く感じた
すっかり雨も上がりポカポカ陽気
伊那川ダムの水の透明度高くてすごく綺麗だった。
やっぱり下山後は温泉。
温泉の為に山に登ると言っても過言ではない。
しかも平日の昼間で貸し切り状態
スタートから雨降ってガスガスで稜線出ても雨風強くて二人でブツブツ文句言いながら仙涯嶺目指してて着く頃になったら不思議と晴れてきて南ア、富士山、御嶽山となかなかの絶景。
南駒からの下山中はまたガスガスの雨へ…
オーバヘッドのハイマツ帯の藪漕ぎこの程度で心折れるならまだまだ練習足りないよって、帰る途中もドライブ中と諏訪に着いたら二回虹出てまたきてねって。
丑三つ時1人で山入ってから心霊現象とか全く気にならなくなったけど偶然とはいえ不思議な事が山では起こる。
登山口に下りた時も自分達の場所だけ日が差してきてありがとだって。
すごく悲しいけど仙涯嶺はめっちゃカッコいい岩場だった。
個人的には松本や安曇野から見える姉さんのトレーニング場の常念じゃなくって良かったと思う。
遺族やお子さん達からいつも見えてたらなんか落ち着かないだろうって勝手ながら感じる。
お子さん達は山を嫌いになってしまうかもしれないがいつかこの景色を見にきて欲しいとも思った。
エヌダ姉さんどうか安らかに。